サピエとは
ここから本文
サピエとは?
「サピエ」は、視覚障害者及び視覚による表現の認識が困難な方々に対して点字、デイジーデータをはじめ、暮らしに密着した地域・生活情報などさまざまな情報を提供するネットワークです。「サピエ」は、日本点字図書館がシステムを管理し、全国視覚障害者情報提供施設協会が運営を行っています。
「サピエ」は、視覚障害者等の個人登録利用者約1万9千人が直接利用しています。
また、全国の視覚障害者情報提供施設(点字図書館)や公共図書館、ボランティア団体、大学図書館、視覚特別支援学校など440を超える施設や団体が加盟して、約8万人以上の視覚障害者、そして、情報を必要とする多くの方々への情報サービスを行っています。
サピエ図書館では、音声などでもわかりやすいホームページから、点字データ約24万タイトル以上、音声デイジーデータ約10万タイトル以上がダウンロードできます。しかも、各館が所蔵する約80万タイトルの膨大な資料が検索でき、オンラインリクエストなどによって利用できます。また、必要なデータの集積を順次進めている「地域・生活情報」の利用などによって、さまざまな情報が得られるほか、図書の製作に関する支援も行っています。
直接サピエからダウンロードできる個人利用登録者は無料です。施設・団体の会員については、年間4万円ですが、書誌データのアップロード・ダウンロードのみで点字データ・デイジーデータなどをダウンロードしない場合は、年間2万円。ボランティア団体は無料で利用できます。
サピエ図書館
点字・録音図書の書誌情報は全国最大!
「サピエ図書館」は、全国のサピエ会員施設・団体が製作または所蔵する資料の目録ならびに点字・音声図書出版目録からなる、点字図書や録音図書の全国最大の書誌データベース(約80万件)として、広く活用されています。
書誌データの宝庫、視覚障害者等も読書の自由
各種デイジーデータのダウンロードやストリーミングができます。
約24万タイトルの点字データや約10万タイトルの音声デイジーデータ、約1万2千タイトルのテキストデイジーデータなどを保有し、さらに、毎年約2万タイトルも増加し続けています。
図書館などを通じて個人利用登録者になると、この点字・デイジーデータを、全国どこからでもダウンロードでき、多様な資料を手にすることができます。読みたい本を自由に選んで、直接点字・デイジーデータを得られるようになり、視覚障害者等の読書の自由が広がりました。
また、「オンラインリクエスト」を利用すると、簡単な操作で自宅から点字図書や録音図書の貸し出しを図書館に依頼でき、図書館側の処理も簡単にできます。
国立国会図書館視覚障害者等用データ送信サービス
サピエIDで、国立国会図書館視覚障害者等用データ送信サービスのデータを検索し、コンテンツのダウンロードやストリーミングをすることができます。(音声デイジーデータ約3万タイトルをはじめ、多様なデータが増え続けています。)
地域・生活情報
地域に密着した種々の情報を提供します。地元の情報だけでなく、全国から地域やジャンルを選ぶことができ、居ながらにして、全国各地の情報が得られます。
施設・団体は、地元の企業やボランティアの協力を得て、視覚障害者等への地域の情報発信源として、情報提供の幅を広げることができます。
図書製作支援
点字資料や音声資料等の製作の効率化を図るため、インターネットでのデータのやりとりをはじめ、製作者同士が連携しやすいシステムを提供します。また読み方などの下調べに有効なサイトを紹介します。
点訳・音訳のボランティアなど、どなたでも読み方調べの機能を利用できます。
ゲストページも充実
どなたでも、サピエ図書館の書誌を検索することや、地域・生活情報の見出しを見ることができます。インターネットから得た情報を地域の情報提供施設に確認できます。「サピエ」は、インターネットを通して、全国の視覚障害者等、ボランティア、情報提供施設・団体、公共図書館をつなぐ「知識」(Sapientia サピエンティア = ラテン語)の広場です。